樹木葬と永代供養の違いとは?メリット・デメリットと後悔しない選び方を解説

「樹木葬」という言葉をご存じでしょうか。
樹木葬とは、樹木や草花に囲まれた自然豊かな環境の中で埋葬される供養方法で、近年では永代供養のお墓のひとつとして注目を集めています。墓石を建てない供養方法には、海洋散骨や宇宙散骨などもありますが、その中でも樹木葬は「自然に還る」という考え方に共感する人が多く、根強い人気があります。

一方で、樹木葬は比較的新しい埋葬方法であるため、「具体的にどのようなお墓なのか」「永代供養とは何が違うのか」といった点がよく分からないという方も少なくありません。見た目やイメージだけで判断してしまうと、後から「思っていた供養の形と違った」と感じてしまう可能性もあります。

そこで本記事では、樹木葬と永代供養の違いをはじめ、それぞれの特徴やメリット・デメリット、どのような人に向いているのか、後悔しないための選び方のポイントについて、わかりやすく解説していきます。
自分や家族にとって納得のいく供養方法を選ぶための参考として、ぜひ最後までご覧ください。

目次

樹木葬と永代供養の違い

樹木葬と永代供養は、しばしば同列で語られがちですが、そもそも同じ土俵にある概念ではありません。この違いを正しく理解しておくことが、お墓選びで混乱しないための重要なポイントです。

まず、永代供養とは「お墓の種類」ではなく、供養の方法を指します。後継者がいない場合や、遺族がお墓参りや管理を継続できない場合に、寺院や霊園が遺族に代わって遺骨の管理・供養を行う仕組みのことです。

一方、樹木葬は、永代供養墓のひとつのタイプ(埋葬形式)です。墓石の代わりに樹木や草花を礼拝の対象とし、その下や周辺に遺骨を埋葬し、寺院・霊園によって永代供養されるお墓を指します。

整理すると、次のような関係になります。

・永代供養:供養の「方法・仕組み」
・樹木葬:永代供養墓の「種類・形式」のひとつ

つまり、数ある永代供養のお墓の中の一つが樹木葬であり、「樹木葬=永代供養そのもの」ではありません。

なお、永代供養墓には樹木葬以外にも、
・墓石を設ける個別墓タイプ
・合祀墓
・納骨堂
など、さまざまな形式があります。

このように、「誰が供養・管理をするのか(永代供養)」と「どのような形で埋葬するのか(樹木葬・墓石・納骨堂など)」は別の概念です。両者の違いと関係性を理解したうえで、自分や家族に合ったお墓の形を選ぶことが大切です。

樹木葬とは

樹木葬とは、お墓のタイプの一種で、「自然葬」とも呼ばれる埋葬方法です。墓石を建立せず、樹木や草花に囲まれた屋外の墓地に遺骨を埋葬する形式で、比較的新しいお墓の形として近年注目を集めています。

樹木葬と従来のお墓との大きな違いは、墓標の考え方にあります。一般的なお墓では、御影石などで作られた墓石を墓標としますが、樹木葬では墓石の代わりに樹木を墓標とします。この樹木は「シンボルツリー」と呼ばれ、その周辺や根元に遺骨を埋葬するスタイルが基本です。自然と共に眠るという思想が特徴で、人工的な構造物を最小限に抑えた供養方法といえるでしょう。

樹木葬の立地タイプ

近年では、従来の里山的な樹木葬だけでなく、草花を美しく植栽した西洋式ガーデンのような雰囲気を持つ樹木葬も増えてきました。明るく開放的な空間が整えられており、「お墓らしさ」を感じさせない点に魅力を感じる人も多く、選択肢の幅は年々広がっています。

樹木葬の立地は、大きく分けて次の2つのタイプがあります。

ひとつは、寺院や霊園が運営する自然豊かな里山に納骨する「里山型」です。自然環境をそのまま生かした埋葬方法で、静かな山林の中で眠りたいと考える方に向いています。

もうひとつは、寺院や霊園の敷地内に設けられた専用区画へ納骨する「公園型(都市型・霊園型)」です。都市部からのアクセスが良く、整備された環境の中でお参りしやすい点が特徴です。

このように樹木葬は、自然志向やライフスタイルの変化に対応したお墓の形として、多様な選択肢が用意されています。自分や家族の価値観、将来の供養のあり方を踏まえながら、最適なタイプを選ぶことが大切です。

里山型

里山とは、雑木林や田んぼ、竹林、小川などの自然環境と、その自然を活かした人間の暮らしが共存している場所を指します。人の手が適度に入ることで維持されてきた自然であり、日本の原風景ともいえる存在です。

里山型の樹木葬は、この里山の環境をできる限り壊さず、自然と調和した形で埋葬することを重視しています。そのため、遺骨は骨壷から取り出し、土に還す形で埋葬されるケースがほとんどです。人工物を極力使わず、自然の循環の一部として眠る「自然回帰」を強く意識した埋葬スタイルといえるでしょう。

このような方法は、遺骨が土へ還ることで自然環境の再生や保全にもつながるとされており、環境への配慮を重視する方から高い関心を集めています。人と自然が共に生きるという里山本来の考え方と、供養のあり方が結びついた形です。

一方で、大自然の中にある里山を墓地とするため、立地は地方や郊外が中心となり、都市部からのアクセスが不便な場合も少なくありません。定期的なお墓参りを重視したい方や、高齢の家族がいる場合には、立地や交通手段について事前に十分検討することが大切です。

里山型の樹木葬は、自然に還ることを重視する人にとって魅力的な選択肢である一方、立地条件や埋葬方法の特徴を理解したうえで選ぶことが重要です。

公園型

公園型(都市型・霊園型)の樹木葬は、寺院や霊園の敷地内にある、区画整理された専用エリアに設けられる埋葬方法です。シンボルツリーを植え、その周辺に遺骨を埋葬するタイプのほか、草花を美しく植えた花壇の下に埋葬するタイプなど、景観に配慮したさまざまな様式があります。

公園型の樹木葬では、里山型のように遺骨を土中へ直接埋葬するケースは少なく、石室や納骨スペースに遺骨を安置する方法が一般的です。一定期間は個別または少人数で安置され、その後、契約内容に基づいて他の遺骨とともに合祀されるケースがほとんどです。このため、将来的な管理や供養の負担を残さない仕組みが整っています。

立地面では、里山型に比べて都市部や住宅地近郊に開設されることが多く、アクセスしやすい点が大きな特徴です。公共交通機関や車で訪れやすいため、高齢の方や頻繁にお参りしたい遺族にとっても利用しやすい環境といえるでしょう。

また、樹木葬は永代供養が付いたプランが主流であり、現在では永代供養墓のひとつとして広く認知されています。遺骨の管理や供養は寺院・霊園が責任をもって行うため、後継者がいない場合でも安心して任せることができます。

このように、公園型の樹木葬は、自然志向と利便性のバランスを重視した埋葬方法として、多くの人に選ばれている供養のかたちです。

樹木葬の種類

樹木葬は、以下3つの種類に分けられます。

合祀型

合祀型は、遺骨を骨壷から取り出し、ひとつの区画に他の方の遺骨と一緒に埋葬する方法です。血縁や縁故のない複数の人と共同のお墓で眠ることになり、樹木葬における永代供養墓・合祀墓と捉えることができます。

埋葬方法は、遺骨を土中に直接埋葬するケースがほとんどですが、施設によっては納骨専用の布袋に入れてから埋葬する場合もあります。また、区画としての区別は設けないものの、遺骨を埋葬する穴自体は個別に用意するスタイルを採用している施設もあります。

合祀型は、費用を抑えられる点や管理の手間が一切かからない点がメリットですが、一度合祀すると遺骨を取り出すことができないため、事前に十分な検討が必要です。

集合型(区分け型)

集合型は、1本のシンボルツリーを複数の区画で共有する埋葬方法で、「区分け型」とも呼ばれます。区画が明確に分けられているため、家族単位・夫婦単位・個人単位での埋葬が可能です。

施設によっては、シンボルツリーの代わりにプレート型の墓標を設置し、その周囲に草花を植える方式を採用している場合もあります。一定期間は骨壷のまま安置され、その後、契約で定められた期間が過ぎると合祀墓へ移されるケースが一般的です。

集合型は、個別性と費用のバランスが取れたタイプで、「当面は個別にお参りしたいが、将来的な管理負担は残したくない」という方に向いています。

個別型

個別型は、ひとり(または一家族)ごとに専用の区画が与えられる埋葬方法です。区画ごとに一本ずつシンボルツリーを植え、その下に遺骨を埋葬するのが一般的です。

区画が完全に分かれているため、集合型と同様に家族・夫婦・個人単位で埋葬でき、一般的なお墓に近い感覚でお参りできる点が大きなメリットです。墓標としてプレートを設置できる施設もあり、拝礼の対象が明確になります。

一方で、区画やシンボルツリーを専有できる分、費用は合祀型や集合型に比べて高めに設定されています。埋葬方法は集合型と同様に、一定期間は骨壷で安置し、契約期間終了後に合祀墓へ移されるのが一般的です。

樹木葬の費用相場

樹木葬の費用相場は、立地条件やプラン内容、収容人数、遺骨の安置期間などによって大きく変動します。ここで示すのはあくまでも参考目安ですので、正式な費用については必ず各施設へ問い合わせて確認するようにしましょう。

樹木葬は、「自然の中で眠りたい」「管理負担を抑えたい」といったニーズに応える埋葬方法として人気が高まっていますが、立地(都市部か郊外か)、区画の広さ、個別区画の有無、永代供養の付帯条件などによって費用は幅があります。どのような費用項目が含まれているのかを理解したうえで比較検討することが大切です。

以下に示す相場感は、実際に多くの霊園・樹木葬施設で見られる一般的なレンジですが、施設ごとにプラン名やサービス内容が異なるため、見積書や案内資料を取り寄せて内容を比較することをおすすめします。

【種類別】墓地使用料の費用相場
合祀型5万~20万円 ※1人あたり
集合型20万~50万円 ※1区画あたり
個別型50万~100万円 ※1区画あたり

墓地使用料とは、遺骨を埋葬するための区画や場所を使用する権利に対して支払う費用のことです。樹木葬の場合、この墓地使用料は埋葬タイプによって大きく異なり、合祀型 → 集合型 → 個別型の順に費用が高くなる傾向があります。

合祀型は、他の方の遺骨と一緒に埋葬されるため区画を個別に使用しない分、最も費用を抑えられます。集合型は、1本のシンボルツリーを複数の区画で共有しつつ、一定の区分けがあるため、合祀型よりも費用は高くなります。
一方、個別型はシンボルツリーと区画を専有できるため、3つのタイプの中では最も費用が高く設定されています。

ただし、個別型であっても墓石を建立する一般的なお墓と比べると、費用は大幅に抑えられるケースがほとんどです。一般墓では、墓地使用料に加えて墓石代、工事費、管理費などがかかり、総額で100万~300万円程度になることも珍しくありません。

その点、樹木葬は墓石を使用しないため初期費用を抑えやすく、管理や供養も施設側が行うプランが多いことから、経済的な負担を軽減しつつ、将来の管理不安も解消できる供養方法といえるでしょう。

樹木葬の費用内訳

その他、墓地使用料以外に別途費用がかかります。

その他費用内訳
埋葬費2万~5万円
銘板彫刻費2万~10万円
年間管理費0~1万円

埋葬費

埋葬費とは、遺骨を実際に埋葬する際に発生する費用のことです。複数の遺骨を同時に埋葬する場合は、一般的に1霊ごとに費用が発生します。ただし、施設やプランによっては、墓地使用料の中に埋葬費が含まれているケースもあるため、契約内容を事前に確認しておくことが大切です。

銘板彫刻費

銘板彫刻費とは、遺骨を埋葬した場所に設置される墓誌やプレートに、故人の名前や没年月日などを彫刻、または貼り付けるための費用を指します。多くの施設ではオプション扱いとなっており、希望する場合に別途費用が発生します。こちらも施設によっては墓地使用料に含まれている場合があるため、見積もり時に確認しておきましょう。

年間管理費

年間管理費は、霊園や墓地の清掃・植栽管理・設備維持など、施設全体を維持するために必要な費用です。主に、遺骨を個別に安置している期間分について支払うケースが一般的ですが、近年では年間管理費を無料とする施設も増えています。

なお、管理費が必要な場合でも、
・契約時に一括で支払う
・生前の間のみ支払う
・一定期間のみ支払う
といった複数の支払い方法が用意されていることがあります。条件は施設ごとに異なるため、事前にしっかり確認しておくことが重要です。

※合祀型の場合は、個別管理が不要となるため、年間管理費がかからないケースがほとんどです。

樹木葬のメリット・デメリット

樹木葬は、自然志向やライフスタイルの変化を背景に注目を集めている供養方法ですが、メリットだけでなく注意すべき点も存在します。後悔のない選択をするためには、両面を正しく理解しておくことが大切です。

樹木葬のメリット

後継者が不要で管理の負担がかからない

樹木葬は永代供養が付いているプランが一般的で、寺院や霊園が遺骨の管理・供養を行います。そのため、お墓の後継者がいない場合でも安心して利用でき、子どもや親族に管理の負担を残す心配がありません。

費用を抑えやすい

墓石を建立する一般墓と比べると、樹木葬は初期費用を大幅に抑えられる傾向があります。合祀型や集合型を選べば、数十万円台から利用できるケースもあり、経済的な負担を軽減したい人にとって魅力的です。

自然に還る供養ができる

樹木や草花を墓標とする樹木葬は、「自然の一部として眠りたい」「土に還りたい」という考え方に共感する人に選ばれています。人工物を極力使わない供養方法である点も特徴です。

宗旨・宗派を問わない場合が多い

多くの樹木葬は宗旨・宗派不問で利用できるため、信仰や宗派の違いを気にせず選びやすい点もメリットといえるでしょう。

樹木葬のデメリット

合祀後は遺骨を取り出せない

合祀型や、一定期間後に合祀される集合型・個別型の場合、一度合祀されると遺骨を取り出すことはできません。将来的に分骨や改葬の可能性がある場合は、慎重な検討が必要です。

墓標が小さく物足りなさを感じることがある

樹木葬は墓石を建てないため、一般的なお墓と比べると拝礼の対象が簡素になります。人によっては「お墓らしさが足りない」「故人を偲ぶ場所として実感しにくい」と感じることもあるでしょう。

参拝方法に制限がある場合がある

施設によっては、供花や線香が禁止されていたり、参拝場所が決められていたりするケースがあります。従来のお墓と同じ感覚でお参りできない場合があるため、事前の確認が重要です。

家族・親族の理解が必要な場合がある

お墓は代々継承するものという価値観を持つ親族がいる場合、樹木葬に対して抵抗を示されることもあります。契約前に家族や親族と十分に話し合い、理解を得ておくことが大切です。

樹木葬は、管理負担や費用面で大きなメリットがある一方、埋葬後の取り扱いや参拝の自由度といった点では注意が必要な供養方法です。
次章では、樹木葬が向いている人・向いていない人について、より具体的に解説していきます。

樹木葬が向いている人・向いていない人

樹木葬は現代のニーズに合った供養方法ですが、すべての人に適しているわけではありません。自分や家族の考え方、将来の状況を踏まえたうえで、「向いているかどうか」を見極めることが重要です。

樹木葬が向いている人

お墓の後継者がいない人

樹木葬は永代供養が前提となるケースが多く、後継者がいなくても寺院・霊園が供養と管理を行ってくれます。そのため、将来的にお墓を継ぐ人がいない方でも安心して選ぶことができます。

子どもや家族に負担を残したくない人

一般的なお墓では、管理や費用、墓じまいといった負担が次の世代に引き継がれます。樹木葬であれば、管理や供養を任せられるため、子どもや親族に精神的・経済的な負担をかけたくない人に向いています。

お墓の維持・管理に手間をかけたくない人

遠方に住んでいる、高齢で頻繁にお墓参りができないなどの理由から、管理負担を減らしたい人にも樹木葬は適しています。清掃や供養を施設側が行うため、無理なく供養を続けられます。

墓石にこだわりがなく、自然に還る供養を望む人

「立派な墓石を建てる必要はない」「自然の中で静かに眠りたい」と考える人にとって、樹木葬は価値観に合った供養方法といえるでしょう。

費用を抑えてお墓を持ちたい人

一般墓と比べて費用を抑えやすい点も、樹木葬の大きな魅力です。合祀型や集合型を選ぶことで、経済的な負担を軽減できます。

樹木葬が向いていない人

遺骨を将来取り出す可能性がある人

合祀型や、一定期間後に合祀されるプランでは、一度合祀されると遺骨を取り出すことができません。将来的に分骨や改葬を考えている場合は、慎重に検討する必要があります。

代々受け継ぐお墓を残したい人

樹木葬は、基本的に個人または一代限りの供養を前提としたお墓です。家系としてお墓を継承したい、先祖代々の墓を残したいという考えが強い人には向かない場合があります。

明確な墓標でお参りしたい人

墓石の代わりに樹木やプレートを墓標とするため、一般的なお墓のような存在感はありません。明確な墓石を拝みたいと考える人には、物足りなく感じることもあるでしょう。

参拝の自由度を重視する人

施設によっては、供花や線香が禁止されていたり、参拝場所が限定されていたりします。従来のお墓と同じ感覚でお参りしたい人は、事前にルールを確認する必要があります。

家族・親族の理解が得られていない人

お墓の形に対する価値観は人それぞれです。親族の理解を得られていないまま樹木葬を決めてしまうと、後々トラブルになる可能性もあります。

樹木葬は、「管理の負担を減らしたい」「自然に還る供養をしたい」という人にとって非常に合理的な選択肢ですが、供養の考え方や将来の選択肢によっては合わない場合もあります。
次章では、樹木葬や永代供養を選ぶ際に、契約前に必ず確認しておきたい注意点について解説していきます。

樹木葬・永代供養を選ぶ際の注意点

樹木葬や永代供養は、管理や継承の負担を軽減できる供養方法として注目されていますが、契約内容や仕組みを十分に理解しないまま決めてしまうと、後悔やトラブルにつながる可能性があります。ここでは、契約前に必ず確認しておきたい注意点を整理します。

永代供養の「期間」を確認する

「永代供養」と聞くと、永久に供養されるイメージを持つ人も多いですが、永代=永久ではありません。正確には、寺院や霊園が存続する限り供養・管理を行うという意味です。
また、施設によっては「一定期間は個別安置し、その後合祀」といった条件が定められている場合もあります。供養や管理がどこまで、どのような形で行われるのかを事前に確認しておきましょう。

合祀のタイミングと条件を把握する

樹木葬には、最初から合祀されるタイプのほか、一定期間後に合祀されるプランもあります。
合祀される時期は、13年後、33回忌後など施設によって異なり、一度合祀されると遺骨を取り出すことはできません。将来的な分骨や改葬の可能性がある場合は、特に注意が必要です。

年間管理費の有無と支払い条件を確認する

近年は年間管理費が不要な樹木葬も増えていますが、すべての施設が無料とは限りません。
管理費が必要な場合でも、
・契約時に一括払い
・生前の間のみ支払い
・一定期間のみ支払い
など、条件は施設ごとに異なります。総額でいくらかかるのかを必ず確認しましょう。

参拝方法や施設ルールを事前に確認する

樹木葬や永代供養墓では、供花や線香が禁止されていたり、参拝場所が限定されていたりするケースがあります。
「一般墓と同じ感覚でお参りできる」と思い込まず、現地見学を通じて、参拝方法やルールを確認することをおすすめします。

宗旨・宗派の制限がないか確認する

多くの樹木葬は宗旨・宗派不問ですが、寺院が運営する場合は、檀家になることを条件としているケースもあります。
将来的な法要や供養の進め方にも関わるため、宗教的な制約の有無は必ず確認しておきましょう。

家族・親族の理解を得てから決める

お墓は個人だけでなく、家族や親族にも関わるものです。
樹木葬や永代供養に対して抵抗を感じる人がいる場合、事前に話し合いをせずに決めてしまうと、後々トラブルになることもあります。契約前にしっかりと説明し、理解を得ておくことが大切です。

樹木葬・永代供養は、正しく理解して選べば非常に合理的で安心感のある供養方法です。
次章では、樹木葬と永代供養で迷ったときの考え方・判断の軸について解説していきます。

樹木葬と永代供養で迷ったときの考え方

樹木葬と永代供養について調べていくと、「どちらを選べばよいのか分からない」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。そのような場合は、形式やイメージだけで判断するのではなく、いくつかの視点から整理して考えることが大切です。

「お墓の形」より「供養の仕組み」を重視する

まず理解しておきたいのは、永代供養は供養の仕組みであり、樹木葬はお墓の形式のひとつだという点です。
「樹木葬か、永代供養か」と二者択一で考えるのではなく、「どのような形で、誰が供養と管理を続けていくのか」という視点で考えると、選択が整理しやすくなります。

将来、誰がお墓を管理するのかを考える

お墓選びで最も重要なのは、「10年後、20年後も管理できるかどうか」です。
後継者がいない、子どもが遠方に住んでいる、高齢になってお墓参りが難しくなるといった将来を想定した場合、寺院・霊園に管理と供養を任せられる永代供養付きの樹木葬は、安心感のある選択肢といえるでしょう。

どの程度「個別性」を求めるかを考える

「当面は個別にお参りしたい」「明確な拝礼の対象がほしい」といった希望がある場合は、集合型や個別型の樹木葬が向いています。一方で、「個別性にはこだわらず、管理負担をなくしたい」という場合は、合祀型を選ぶことで費用や手間を抑えることができます。

自分や家族が、どこまで個別性を重視するのかを考えることが、後悔しない選択につながります。

参拝頻度と立地のバランスを考える

自然豊かな里山型に魅力を感じても、アクセスが不便でお参りできなくなってしまっては本末転倒です。
「どれくらいの頻度でお参りしたいか」「高齢になっても通えるか」といった現実的な視点から、立地やアクセス条件を検討することも重要です。

家族や親族の価値観も踏まえて判断する

お墓は個人の問題であると同時に、家族の問題でもあります。
自分の希望だけでなく、家族や親族の考えを聞き、納得感を共有したうえで選ぶことで、将来的なトラブルを防ぐことができます。

樹木葬と永代供養で迷ったときは、「どちらが新しいか」「どちらが人気か」ではなく、自分と家族の将来にとって無理のない供養の形かどうかを基準に考えることが大切です。
次章では、本記事の内容を踏まえ、樹木葬と永代供養の違いと選び方を総括します。

まとめ|樹木葬と永代供養の正しい理解

樹木葬と永代供養は、混同されやすい言葉ですが、本来は異なる概念です。
永代供養は「供養・管理の仕組み」を指し、樹木葬は「お墓の形式・埋葬方法」のひとつです。つまり、樹木葬は永代供養墓の一形態であり、対立する選択肢ではありません。

樹木葬は、自然に還る供養を望む人や、後継者がいない人、子どもに管理負担を残したくない人にとって、非常に合理的で現代的なお墓の形といえます。一方で、合祀後は遺骨を取り出せない、参拝方法に制限がある場合があるなど、事前に理解しておくべき注意点も存在します。

そのため、お墓選びでは「どの形式が新しいか」「どれが人気か」といった表面的な情報ではなく、

  • 将来、誰が管理・供養を行うのか
  • どの程度の個別性を求めるのか
  • 立地や参拝のしやすさは十分か

といった視点から、自分や家族にとって無理のない選択かどうかを考えることが重要です。

樹木葬も永代供養も、正解・不正解があるものではありません。大切なのは、将来にわたって安心でき、後悔のない供養の形を選ぶことです。
迷った場合は、資料請求や現地見学を行い、実際の雰囲気やルールを確認したうえで判断することをおすすめします。

本記事が、樹木葬と永代供養を正しく理解し、自分や家族にとって最適なお墓を選ぶための一助となれば幸いです。

大阪メモリアルパーク販売株式会社の樹木葬

【合祀型:ふれあい(販売休止)】

  • 1人用
  • 合祀のみ
  • ガラス銘板に彫刻できる
  • 永代にわたり春・秋のお彼岸、お盆(7月15日)の年3回の御供養がある

【個別型:ダイアナ・アイビー(30万円~)】

  • 1人用・2人用
  • 合祀にならない
  • プレートタイプ、ガラスタイプの銘板を選べる(料金に含む)
  • 永代にわたり春・秋のお彼岸、お盆(7月15日)の年3回の御供養がある

【個別型:ジュリア(80万円~)】

  • 夫婦(2人用)・家族用(4人まで)
  • 最後の方の納骨から13年後に合祀
  • 墓石に彫刻ができる
  • 永代にわたり春・秋のお彼岸、お盆(7月15日)の年3回の御供養がある

大阪メモリアルパークの樹木葬に関する
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この記事を書いた人

霊園やお墓、葬儀に関するお役立ち情報をお届けしています。
大阪メモリアルパークは、建築家・安藤忠雄氏のデザインによる庭園霊園として、永代供養墓・樹木葬・古墳墓・一般墓など、多様なご供養のかたちをご案内しています。

初めてお墓を検討される方にも安心していただけるよう、供養に関する基本情報から、お墓の選び方、葬儀の流れなどをわかりやすく解説するとともに、霊園見学や法要の豆知識、季節の行事など、暮らしに寄り添う情報もご紹介します。

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